講演会を聞いていた金谷さんは、「自分の求めていたのはこれだ!」と思い、すぐに木村さんに自然栽培の指導を申し入れます。
自然栽培に出会う前は、田植えの時期には除草剤をまき、夏は3回農薬を散布していました。
ところが今は肥料は前の年の副産物の「稲わら」をすき込むだけ。農薬は使いません。
稲が本来持つ生命力を、可能な限り活かせる環境を整えます。
田んぼはできるだけ荒く、土の塊が10センチ以上になるように耕します。荒く耕すと稲が自分の力で頑張って根を張ろうとするため、根が強く、長くなります。また、稲の力が強くなるため、除草の効果もあります。